かわのえ秋祭り

10月、愛媛県東予地方では、豪華絢爛な太鼓台(屋台)や
だんじりが練り歩きます。
四国中央市でも毎年10月13日から15日にかけて、60台以上の
太鼓台が山海の豊穣に感謝する秋季大祭が執り行われます。

現在、旧川之江市の川之江八幡神社の太鼓台は、獅子組だんじりを
含めて14台あり、先頭の関船と続く御神輿に追従する様式をもって
川之江八幡神社に奉納されます。
担き方も伝統に倣い、関船の「ソラヤートコセーヨーイヤナー …」と唄う
「伊勢音頭海老屋甚句」に、「ワーリハリセーコリワリセー …」と
太鼓台が勇ましく唱和。
衣装は、太鼓襦袢と呼ばれる男物長襦袢で、祭りの3日間は、年齢を問わず
歌舞いた長襦袢を着流した男たちで溢れかえります。

この長襦袢、言い伝えでは土佐のお殿様が参勤交代で渡航する際、
当時の村人が長襦袢に帯を締めて送迎したのが始まりといわれています。
一方太鼓台は、八幡神社に保管されている文献によると、最初にその名を
見ることができるのは嘉永2年(1849)。
170年もの古い歴史を有する太鼓台が、長襦袢の歴史と
どのようにリンクしたのか、担き夫の背中が炙り出す、
かわのえ秋の熱い例祭です。

四国中央市の秋祭り 日程と見どころ

川之江地区(川之江町・金生町・妻鳥町・上分町・金田町)
開催 10月13日~15日/毎年
見どころ 
14日 JAうま(13時~ 4地区統一寄席)
   栄町商店街(19時頃~ 川之江町太鼓台統一寄席)
15日 川之江港~川之江八幡神社
(12時30分頃~ 海~陸幸祭、太鼓台統一神事)

伊予三島地区
10月21日~23日/毎年
見どころ
22日 統一寄席 夜太鼓運行
   寒川地区 宮入
23日 三島、豊岡地区 宮入
   三島地区 夜太鼓

土居地区
10月13日~15日/毎年
見どころ
14日 太鼓担きくらべ(12時~ ふるさと広場(関川河川敷))

※各地区とも時間及びイベント内容は変更する場合があります